■PMアラカルト_No.9
私たちの活動のポイント
2006.11.08
今回はプロジェクトマネジメントから少し離れて、IT系のプロジェクトビジネスを遂行する組織メンバーとしての
心構えを、<ある会社のSEマネジャーが発する言葉>として若手メンバーに伝える口調で
述べてみたいと思います。これは、筆者がSEマネジャーやプロジェクト・マネジャー
として活動していた頃(大分昔です)、よくチーム・メンバーに飛ばしていた「檄(?)」で、
メンバーに対して仕事に取り組む姿勢を知らしめると 同時に、己の気持ちも引き締めることを
目的にしたものです。
筆者の経験と諸先輩から学んだ、仕事に対する基本姿勢が入っていると思っています。
これを読まれた方が前向きの何かを感じていただけたら 幸いです。
私たちの活動のポイント
当社が今後さらに発展していくためには、ビジネスを遂行した結果として、「顧客満足を得る」ことが絶対条件となります。
顧客満足を得た結果として、お客様から信頼が得られ、ビジネスの継続化、拡大化が可能になります。また、私達もその実績を下げて、 自信を持って次のビジネスに向かうことができます。
「顧客満足を得る」とは、お客様の言うことを何でも聞き入れることではありません。
私達はお客様の良きビジネス・パートナーとして、提案し、リードし、時にお客様の方向を正さなければなりません。
これらの活動が的を射ているならば、お客様は私達を信頼できるパートナーと位置付けるのです。
このためには、私達自身が高い情報技術(IT)を持つ集団となること、多くの成功/失敗体験の中から顧客をリードする専門的知識と 技能を磨くこと、そして顧客のニーズを的確に把握するスキルと感度を持つことが必要です。
もう少し身近な話しとして捉えてみましょう。
私達のシステム開発やコンサルティングなどの活動に対して顧客満足を得るためには、「適正な品質の成果物(または作業結果)を 計画通りに提供する」必要があるということです。
また、私達の側からみれば、健全なビジネス遂行のためには計画に則ったリソースとスケジュールをキープしなければなりませんので、 作業の効率化とスピード、言い換えれば「生産性の向上」を図る必要があります。
すなわち、「適正品質」と「生産性向上」、これらを常に追求していかなければなりません。
しかし、現実は上に記した「計画通り」にはなかなか進行しません。計画に漏れがあったり、潜んでいたリスクが顕在化したりするからです。 計画の詳細化はもちろんですが、リスクについても常にそれを見極め、事前にその対応策を立てておき、もしもリスクが顕在化したらそれを 実行するという、一連の行動を習慣化(基本動作化)する必要があります。
次に、日々の活動の中で銘記すべきポイントを幾つか掲げておきます。
■「顧客満足」を得る。
・顧客ニーズを正しく把握する。
・要求仕様の確認は顧客の適切な人に行う。
・顧客の立場を理解する。(スコープ、品質、価格、納期の総合的検討)
・顧客の運用形態を知った上でテスト仕様を作成する。
・顧客の現場を見て、使い方を知って、その上で設計を行う。
■組織の実力を知る。
・自組織の強みと弱みを知る。
・過去の成功事例や失敗事例を共有する。
・プロセス(ビジネス・プロセス、マネジメント・プロセス、開発プロセスなど)を正しく理解し遂行する。
・プロセスがなぜ出来たか、なぜ改善されてきたか、その理由や背景を知る。
・プロセスを継続的に改善する活動(PDCAサイクル)を機能的に実行する。
■人財を育成する。
・知識教育、ハウツー教育だけでは人は育たない。v
・OJTや自己啓発の環境を整える。
・基礎力の上に、変化に対応できる応用力を身につける。
・経験者によるコーチングやメンタリングのプログラムを推進する。
■失敗から学ぶ。
・未来を知るには過去を学ぶ。
・教訓集を作成して共有する。
・作業の完了時に必ず振り返りを行う。(例:プロジェクト終了時にポスト・プロジェクト・レビューを実施)
■仕事の基本動作を身につける。
・記録に残す。(業務連絡記録、議事録など)
・作業前には必ず作業の段取りを考える。(計画性とリスク分析)
・作業後にも必ず作業内容を確認する。(複眼での確認がベター)