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PM雑記帳

■PMBOK ドリルダウン!_No.37
  PM定量化の実践技術 (17)

2005.11.23

今日は、前回ご紹介した流行のCOBITについて少し詳しく説明しましょう。

まず、COBITの使命と目的は何でしょうか? COBITの中では、以下のように紹介されています。
  1. COBITの使命
    ビジネスマネジャー及び監査人が、日々利用するために、権威のある最新の、国際的に認められた情報テクノロジー目標の体系を調査し、開発し、公表し、推進すること。
  2. COBITの目標
    世界中の組織に、IT統治のための明確な方針と良い実務を提供する。それは、上級マネジメントが、IT関連リスクを理解し、管理するための助けとなる。マネジャー、ビジネスプロセスオーナー及びユーザー、監査人に、IT統治の枠組みと詳細なコントロール目標のガイドを提供することにより、COBITはこの目標を果たす。

  次に、COBITの歴史について説明しましょう。
  1. 1983年 CONTROL OBJECTIVESが発行されました。
    EDPAF(米国EDP監査人財団…後のISACF)が編集しました。
  2. 1996年 COBIT第1版を発行
    4つの領域を34のプロセスに編成し、5つのIT資源と、7つのIT基準がフレームワークとして導入されました。また、管理項目毎に、どのIT基準との関係が深く、IT資源として、何を使うかが明示されました。さらに、技術固有のコントロールについては、詳細を外部の基準に委ね、その目標に止めました。また、ドキュメントの体系として、管理目標と監査基準が別冊となりました。これにより、COBITの基礎が確立されました。
  3. 1998年 COBIT第2版を発行
    ITガバナンスの考え方が導入されました。さらにCOBITを企業が導入しやすいようにドキュメント体系として、ツールキットが追加され、CD-ROMが作成されました。また、ISACAのITガバナンス研究会がITガバナンス協会として発足しました。
  4. 2000年 COBIT第3版を発行
    各プロセス毎の成熟度を測る成熟度モデルが導入されました。成熟度の自己評価により、各プロセスについて、自社がそのプロセスを、どの程度、有効的に行なわれているか測定可能となりました。ドキュメント体系として、各プロセス毎に、CSF、KPI、KGIを纏めたマネジメントガイドラインが作成されました。
  5. まもなくIT第4版が発行されます

次に、COBITの製品概略と体系について説明します。


英語版:監査ガイドライン及びCD-ROMを除き、Webより無償でダウンロード可能です。(http://www.isaca.org/)
日本語版:マネジメントガイドラインが2003年7月に出版。Cobit2はISACA会員のみに東京支部のWebで公開(2005年10月現在)

次に、COBITとEA、CMMI、ITIL、PMBOKとの関係について説明します。





この図を見てお分かりの通り、COBITは大変広い領域をカバーしています。COBITは、ITガバナンスがカバーすべきマネジメントプロセスを網羅している唯一のフレームワークであり、グローバルなベストプラクティスです。しかしながら、Control Objectives(要求事項)のWhatが中心であり、組織で活用するためには、手続き・組織体制、成果物などのHowを整備する必要があります。

 最後に、ITマネジメントモデルを対象領域の観点から眺めてみましょう。
COBITが、広範囲をカバーしていることがこの一覧でも確認して頂けることでしょう。





 ユーザー情報システム部門(発注者)の立場から、マネジメントのパフォーマンスを計測する場合、COBITが参考になります。COBITの各プロセスに対するKPI、KGIを活用して、指標を選択し、ソフトウェア定量化の指標(メトリクス)と連携させます。
  具体的には経営で必要とされる指標と、現場で必要とされるメトリクスを統合させます。

本日はここまでにします。次回も更にPM定量化の実践技術をご紹介します。ご期待ください。お疲れ様でした。


参考資料:「COBIT第3版 マネジメントガイドライン、ITガバナンス協会」
       (八重洲ブックセンターの3Fで購入することが可能です。\6,000.-)