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PM雑記帳

■PMBOK ドリルダウン!_No.36
  PM定量化の実践技術 (16)

2005.11.09

 今日は、これまで提示してきたいくつかの指標に「測定の枠組み」を設定して、整理してみましょう。
測定の枠組みとは、特定の情報ニーズとそれに対して測定できるものを結びつける詳細な構造のことです。
  まず、「測定の枠組み」を明示する前に、以下の重要なポイントを示します。
1.情報ニーズをもった管理者や意志決定者がいなければ、測定は何の役にも立ちません。
2.情報ニーズは経営ニーズと結びつける必要があります。
3.「測定の枠組み」は、関連するソフトウェア属性を定量化して、意志決定の根拠を与える指標に変換するものです。
  まず、「測定の枠組み」とはどのようなものか、事例を示してみましょう。



なんとなくイメージはつかめたでしょうか。
  次に、経営ニーズ(KPI)について補足説明をしましょう。
KPIは、Key Performance Indicatorの略で、プロセス性能の良し悪しを評価するための成果達成指標のこです。KPIを活用して、情報ニーズと経営者が関心を持っていることを結びつける必要があります。
  KPIを設定するために、どのような情報を収集すれば良いのでしょうか。「品質管理」の場合は、以下の例が考えられます。
  品質管理のKPI
  1.品質保証のヒアレビューの件数
  2.品質管理のための研修の平均日数
などです。
  私は、コンサル活動の中で、KPIの検討が必要な場合、COBITを良く活用しています。
  詳細は、世界のITガバナンスのデファクトになりつつある「COBIT第3版のマネジメントガイドライン」を参照してください。
  それでは、先週まで学んできたことを、「測定の枠組み」で整理してみましょう。



枠組みに整理すると、他の指標との関係が良く見えてきますね。
  ソフトウェア開発プロジェクトで事実に基づく客観的な測定プロセスを実装するということは、プロジェクト固有の「測定の枠組み」を明らかにし、それに基づく一連の測定プロセスの遂行をとおして、プロジェクトの意志決定者の情報ニーズを定義し、優先順位付けすることに他なりません。
  「測定の枠組み」を構築する狙いはご理解頂けたでしょうか。
  本日はここまでにします。次回も更にPM定量化の実践技術をご紹介します。ご期待ください。お疲れ様でした。


参考資料:「実践的ソフトウェア測定、共立出版」
       「COBIT第3版 マネジメントガイドライン、ITガバナンス協会」