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PM雑記帳

■PMBOK ドリルダウン!_No.35
  PM定量化の実践技術 (15)

2005.10.26

 今日は、達成度に関する情報を評価するために、コストおよびスケジュールの変動をどう評価するかについて考えてみましょう。PMBOKの知識エリアとしては、主にコストマネジメントに対応します。
  皆さんは、財務実績をどのように評価していますか?
  この情報ニーズに対しては、実施した作業の予算と実際のコストの差を、当初計画した作業に対する予算(現実的な計測として作業工数)と比較します。



図1、図2は、スケジュール実績指数(SPI)とコスト実績指数(CPI)の2つの導出測定量を指標としてグラフ化したものです。


図3は、SPI/CPI分析図を活用して傾向分析したものです。
  指標によれば、予定を下回る生産性で推移しています。除々に開発生産性が低下しました。ただし、改善の傾向(時計逆回り)曲線が発生することはありませんでした。
  最近の3週間では、開発生産性低下は下げ止り傾向にある様子が伺えます。
  コストやスケジュールに大きなずれが発生したら、原因の特定と対策のためにできるかぎり早く調査すべきです。SPIおよびCPIの測定値をレビューする場合、スケジュール問題とコスト問題の原因を特定する必要があります。分析を進めることにより、もともと実行不可能だった計画、対象範囲の変更、さらには要員、ツール、テスト設備の不足といった問題を明らかにすることができます。
  財務実績のベースラインを再計画するときは、変更に至った理由とこれまでのずれの要因に関する洞察を記録する必要があります。

この測定の枠組みを以下の通り設定します。
1.判断基準
  (1)SPIまたはCPIが±15%を越えている場合、調査を要します
2.計測手順
  (1) まず、当週の予定作業に対する総予定コスト(PV)を算出します
  (2) 次に、当週の予定作業に対する総実績コスト(AC)を算出します
  (3) 更に、当週に完了した作業に対する、計画上の総予算(EV)を算出します
  (4)そして、EVをPVで割りSPIを求め、EVをACで割りCPIを求めます
  実施作業の予算コスト(EV)を測定する方法としては、2つの値で計算する(1つの作業成果物ごとに予算の0%か100%のいずれかで計算する)方法、マイルストーンに配分する方法、完了比率(0%、50%まで、100%まで)で計算する方法などがあります。どの方法に従うかは、プロジェクトの開始前に決めておきます。このとき、客観的な終了基準を設定しておくことが要求されます。
  本日はここまでにします。次回も更にPM定量化の実践技術をご紹介します。ご期待ください。お疲れ様でした。


参考資料:「実践的ソフトウェア測定、共立出版」