では、次に、なぜ我々はソフトウェアを測定するのでしょうか?
我々のIT業界は、激化する競合環境下で、膨大な情報資産を解発し維持するために多額の金額投資を行なっています。プロジェクトをより客観的に評価し管理する要求が高まることは当然の成り行きではないでしょうか。
測定は、プロジェクト管理者がより良く仕事をするための助けとなります。ソフトウェア測定は、より現時的な計画を立て、少ないリソースを正しく配分してその計画を適切なものにし、その計画に対する進捗や実績を正確に追跡する助けになります。
また、組織の差別化としての測定を行なう必要もあります。IT企業でトップクラスの実績をあげるためには、組織は正しい意思決定を行なうための正しい情報を定期的に必要とします。組織はより効率的になるために、またより良い品質の製品を生産するために情報を活用します。要するに、測定情報は競争のためのリソースであり、効率的な測定プロセスは組織を差別化することになります。
それでは、成功する測定プログラムを実現するための成功要因は何でしょうか?
1.まず、プロジェクトの意思決定者の情報ニーズに直接関係する測定データを収集し、分析して報告する必要があります。ここでは、プロジェクトで設定した目的と、それに関連する課題に基づいて測定を定義し実装していきます。プロジェクトが進んで情報ニーズが変化すると、用いる測定量も変わります。
2.次に、プロジェクトの測定アクティビティと、それに関連する情報インタフェースを定義する構造的で再現性のある測定プロセスを組織内に持つ必要があります。そのプロセスは、特定のアプリケーション領域の特徴を押さえるためだけでなく、ソフトウェア開発における既存の技術プロセス、管理プロセス、環境をカバーするためにも、柔軟で適応性に富んだものでなければいけません。最も重要な課題に測定を集中しながら、測定プロセスを繰り返して実行しなければいけません。
それでは、その測定プロセスの概要を示してみましょう。

本日はここまでにします。次回からは、この枠組みを活用して、例えば「生産性」「品質」の測定の枠組みをどう構築し、どう活用していくことができるかについて考えてみたいと思います。
お疲れ様でした。