それでは、この例題を「標準リスクモデル」に当てはめた結論を以下の通り示します。

この結論の導き方について、順を追って説明しましょう。
まず、最初は、リスク事象を発見します。具体的なツールとしては、チェックリスト、あるいは、WBSを模造紙に書き出し、ポストイットを使って議論するのが有効ではないでしょうか。
次に、リスク事象を基に、何故(WHY?)と問いかけながら、リスク事象のドライバーを発見します。
具体的な作業イメージは、以下の通りです。

いかがでしょうか?
次に、リスク事象を基に、影響、影響のドライバーを導き出します。
具体的な作業イメージは、以下の通りです。

最後に、発生確率、総損失量を導き出します。

「標準リスクモデル」を活用する作業イメージはご理解頂けたでしょうか?
それでは、ここで、リスク事象と影響を分けないで、単純化した「単純モデル」で同じ例題を表現してみましょう。

何かおかしいですね。このモデルでは、リスク事象を影響と区別することはできないため、コスト超過によるプロジェクト中止を防ぐための効果的な方法を発見することは困難となります。
それは、最後に、「標準リスクモデル」と「単純モデル」の長所、短所を比較評価してみましょう。
どのモデルを使うかは、組織で決めれば良いと思います。

筆者は、研修講義では、「標準リスクモデル」を参考に、多少カスタマイズして活用しています。
但し、実際の現場コンサル活動では、「単純モデル」を多少カスタマイズしています。
それでは、本日の説明を終わります。以下の参考文献は、非常に多くのことを教えてくれます。
ぜひ、一読されてみてはいかがでしょうか。
参考文献:「実践・リスクマネジメント」(プレストン・G・スミス+ガイ・M・メリット)(生産性出版)