リスクマネジメント (22)
前回は「ミス」と「リスク」の違いについて説明してみました。
今回も少し寄り道をして、CMMIという改善モデルを活用して、リスクマネジメントの成熟をどう捉えているか調べてみましょう。
では教室の戸を開けましょう。
【CMMI レベル2におけるリスクマネジメントの要求事項】
リスクについては、以下のプロセスエリアで出現します。
- プロジェクト計画策定(PP)
ここでは、プロジェクトリスクを特定し分析することが求められます。但し、リスクのパラメータ、尺度、基準の事前作成は要求していません。つまり、明確な基準は必要としていませんが、まず、計画段階からリスクを列挙することを要求しています。
- プロジェクトの監視と制御(PMC)
ここでは、プロジェクト計画で特定されたリスクに照らしてリスクを監視することを要求しています。
【CMMI レベル3におけるリスクマネジメントの要求事項】
このレベルでは、リスク管理(RSKM)が該当します。
- リスク管理(RSKM)
レベル2と比較して、明確なリスクパラメータの基でリスク管理を制御し、優先付けを行い、リスク軽減活動、履行までの一連の活動を要求しています。PMBOKのリスクマネジメントと大差はないと思います。
【まとめ:CMMIはリスクマネジメントの成熟をどう捉えているか】
| レベル2 |
まず、明確なリスクマネジメントの尺度・基準は必須ではないから、計画段階からリスクを抽出し、定期的に監視することが重要である。 |
| レベル3 |
組織のリスクマネジメントに関わる共通尺度・基準の集合を持ち、潜在的な問題が顕在化する前にその問題を特定することを組織的な活動として行うことが重要である。 |
さて、皆さんの所属する組織はどこのレベルでしょうか?
言い忘れましたが、レベル-1、レベル0の裏定義があるというウワサを聞いたことがあります。真実かどうかはわかりません。
レベル0: やる気が無い組織
レベルー1:お互いに足を引っ張る組織
本日はここまでにします。お疲れ様でした。
参考資料一覧:SEI CMMI V1.1