■PM Tools A to Z_No.34
クリティカル・チェーン(3)
2005.12.14
今回はプロジェクトのボトルネックを守る方法その二として合流バッファーの話です。
さらにリソース・バッファーについても紹介します。
- 合流バッファー
クリティカル・パスの進捗を左右するものに、それ自体はクリティカル・パスではないが、クリティカル・パスに横から入るパスがあります。このパスのことをフィーダー・パス(合流パス)と呼びます。フィーダー・パスの進捗が遅れることによって、そのパスに続くクリティカル・パス上のアクティビティの開始が遅れると、必然的にクリティカル・パスが遅れてしまいます。
前記のことを防ぐには、クリティカル・パスに入るすべてのフィーダー・パスについて、その合流点の前にもバッファー(安全余裕)が必要になります。このバッファーのことを合流バッファー(フィーダー・バッファー)と呼びます。
合流バッファーとは、クリティカルではない、つまりボトルネックではないパスの遅れが、プロジェクトのボトルネックであるクリティカル・パスの遅れにつながらないようにするためのバッファーです。合流バッファーの長さは、クリティカル・パスにおけるプロジェクト・バッファーの設定方法を合流パスに準用して決めます。
図示すると以下のようになります。

プロジェクトの管理者はプロジェクト・バッファーと合流バッファーの両方を管理しなければなりません。
なお、あるフィーダー・パスがその合流バッファーをすべて使い切ってもまだ不足してしまうほどの遅れが生じた場合には、クリティカル・パスに用意されているプロジェクト・バッファーからその遅れ分を供出してカバーすることになります。したがって、フィーダー・パスの遅れが直ちにプロジェクト工期の延伸につながるという訳ではありません。
- リソース・バッファー
これまでの説明では、プロジェクト・バッファーと合流バッファーの設定の際に必要リソースを考慮していませんでしたが、現実には必要リソースのアベイラビリティ(可用性)に依存したスケジュールを設定しなければなりません。
この場合、特にクリティカル・パスの延伸を避けるために、クリティカル・パス上の各アクティビティ(クリティカル・アクティビティ)が必要とするリソースをあらかじめ予約しておく方法を採ります。予約とは、たとえそれまで他の作業をしていたとしても、予約された期間中はクリティカル・アクティビティを最優先に行ってもらうことです。この予約されたリソースのことをリソース・バッファーといいます。
次回は、クリティカル・リソース(ボトルネックとなるリソース)を勘案したパスであるクリティカル・チェーンの考え方に則って、リソース競合が起ったときのマネジメントについて説明します。
| 参考文献: |
- ザ・ゴール エリヤフ・ゴールドラット著 ダイヤモンド社
- クリティカル・チェーン エリヤフ・ゴールドラット著 ダイヤモンド社
- TOCクリティカル・チェーン革命 稲垣公夫著 JMAM
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