皆さまからのご質問をベースにトピックを選定しています。
今回は3回目で、PMツール/技法ではありませんが、リザーブのお話です。
Q:リザーブ(予備)について
| PMBOKガイド2000年版のリスク・マネジメント知識エリア「リスク対応計画プロセス」のアウトプットである「コンティンジェンシー予備必要額」を決める方法を教えてほしい。 | ||
| A:コンティンジェンシー予備必要額(Contingency reserve amount needed:PMBOK2000年版) | ||
| またはコンティンジェンシー予備(Contingency reserves:PMBOK第3版)とは、識別された(脅威の)リスクがもし実際に発生(顕在化)してしまったときに、その対応策を実施するために引き当てられるお金のことです。なお、PMBOK第3版のコンティンジェンシー予備の対象は、コスト面(予備費)及び時間面(予備時間)の両方です。詳しい説明はPM課外授業「PMBOKドリル・ダウン」のリスク・マネジメントに譲りますが、ここではコスト面に絞ってそのあらましを説明します。
プロジェクトには(脅威の)リスクが常に付きまといますが、リスク識別プロセスでそれらのリスクを個別に識別して、定性的/定量的リスク分析プロセスでリスクを査定し、リスク対応計画プロセスでリスク対応計画を策定します。リスク対応計画では、個々のリスクへの対応を行う場合に備えて、コンティンジェンシー・リザーブ(以下「予備」を「リザーブ」とします)と呼ばれる引当金をあらかじめ確保しておく場合があります。 なお、リザーブについては、大きく分けてコンティンジェンシー・リザーブとマネジメント・リザーブの2種類があります。 後者のマネジメント・リザーブとは、プロジェクト・マネジャーの上位マネジメントなどが、プロジェクトに見積られていないコストが緊急的に必要になったときのために確保している引当金です。 図1は2つのリザーブの位置づけを示した例です。 |
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| (※コントロール・アカウントについては、当シリーズNo.6をご覧ください。) 以下にコンティンジェンシー・リザーブを算出する一つの方法(例)を紹介します。 |
| 計算式: | |||||
| コンティンジェンシー・リザーブ = | |||||
| (脅威のリスクが発生した時の対応予測費用×そのリスクの発生確率)の和 −(好機のリスクが発生した時の予測利益×そのリスクの発生確率)の和 |
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| 例: | |||||
| (1)プロジェクトが遅延する確率は30%と見込まれ、もし、その遅延が起ってしまった場合の | |||||
対応コストは1000万円と見積られた。 |
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| 1000万円×30%=300万円 | |||||
| (2)同じプロジェクトで、20%の可能性で500万円分の作業簡略化がなされると推測された。 | |||||
| 500万円×20%=100万円 | |||||
したがって、(1)と(2)を合せた最終的なコンティンジェンシー・リザーブは、 |
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| 300万円−100万円=200万円 | |||||
| 参考文献: |
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