■PM Tools A to Z_No.11
品質マネジメント(3)
2004.11.03
今日は、品質管理に関わる技法として、「新QC7つ道具」を紹介しましょう。
前回紹介した「QC7つ道具」が事象の定量的な分析に使われるのに対して、「新QC7つ道具」は主に定性的な分析に使われます。これらはひとことで言えば分析対象の問題構造に明らかにするための技法です。
1.親和図法
2.連関図法
3.系統図法
4.マトリックス図法
5.マトリックス・データ解析法
6.PDPC法
7.アロー・ダイアグラム法
- 親和図法(Affinity Diagram Method)
選定されたテーマに関わるさまざまな事象を整理して、問題点を明らかにすることで、その解決策を導きだす手法。
さまざまな問題を事実や意見などの言語データとして捉え、それらを似たもの同士(親和性を有するもの同士)集めてグルーピングし、図式化することで、問題の有無や性質を明らかにする手法です。
親和図法は、川喜田二郎博士が考案したKJ法がその起源になります。
- 連関図法(Association Diagram Method)
原因と結果、目的と手段といった関係を持つ問題について、それらの関係を矢線で結ぶ形で論理的に整理して、問題解明に導く手法。
数人のメンバーで連関図を作成する過程を踏むことで、メンバー間のコンセンサスを得たり、発想の転換を図ったりして、問題の核心に迫ることが期待できます。 意見やアイデアの抽出にはブレーンストーミング(*)などの技法が使われます。
| (*)ブレーンストーミング: |
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グループで意見やアイデアを出し合う方法。
メンバーが順番に次のルールを守りながら意見、アイデアを出していきます。
(1) 批判厳禁:他人の意見やアイデアを批判しない。
(2) 便乗発展:他人の意見やアイデアを参考にしてよい。
(3) 自由奔放:常識に捉われずに自由に発想する。
(4) 量を求む:たくさんの意見やアイデアを出す。 |
- 系統図法(Tree Diagram Method)
ある目的を達成するために、「達成すべき目的」と「その目的を達成させるための手段」、という関係に展開して、系統図と呼ばれる階層的な図を作成して目的達成手段を見出す手法。
通常の階層化のステップは以下のようになります。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
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目的を「◎を△するために」という表現で表し、達成目的を掲げる。
目的達成に当っての制約条件を明確にする。
目的達成の手段を策定して、それを「○を×する」という表現で表す。
策定された手段の妥当性を評価する。
(4)の結果、もし必要ならば、(3)に掲げた表現を次のステップの達成目的「○を×するために」とする。
上記ステップ(2)〜(5)を繰り返して納得できる深さまでブレークダウンして系統図を作成する。 |
- マトリックス図法(Matrix Diagram Method)
系統図法によって展開された複数の方策について、それらの重み付け(重要性、優先度)を明確にするときに用いられる手法。
系統図法で目的を展開していくと多くの方策が出されますが、それらをマトリックス図法によって重み付けし、優先順位を設定したりします。
- マトリックス・データ解析法(Matrix Data Analysis Method, Principal Component Analysis)
別名「主成分分析法」と呼ばれる多変量解析の一手法。
新QC7つ道具の中では唯一の数値データを分析対象にした手法です。
主成分分析法は、相関関係にある多くの変量の値を、できるだけ情報の損失なしに、1個または少数個の総合的指標(主成分)で代表させる手法です。
- PDPC法(Process Decision Program Chart)
問題の発生を事前に予測してそれを未然に防ぐとともに、もし問題が発生した場合には適切な処置がとれ、結果が大事に至らないように導くための手法。
目的達成のために、その計画の開始から最終結果に至るすべてのプロセスを順に矢線で繋げた図を作成します。そして、この作業を通して、実行時に起こりうる問題を予測してその対処方法(問題をバイパスするなど)を考えておきます。
1968年、当時の東大工学部の近藤次郎教授が開発した手法です。
- アロー・ダイアグラム法(Arrow Diagram method)
作業の順序関係をネットワーク図で表す手法。
プロジェクトを構成する全ての作業をそれぞれ矢線で表し、矢線の間にノードを配して作業間の順序関係を表します。
スケジューリング技法として知られるPERTとCPMで用いられています。(PM Tools A to Z No.4スケジュール作成技法(2)を参照)
プロジェクトのクリティカル・パスや、作業日程を明確にしたり、作業日程上の問題点を明らかにしたりすることができます。
| 参考文献: |
- JIS Z8101-1統計−用語と記号−第1部:確率及び一般統計用語
- JIS Z8101-2統計−用語と記号−第2部:統計的品質管理用語
- 京都産業大学 文化団体連盟所属 電子計算機応用部資格班 作成資料
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