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PM雑記帳

■PM Tools A to Z_No.10
  品質マネジメント(2)

2004.10.20
今日から品質管理に関わる技法をピックアップします。

品質管理の分野で用いられている基本的な技法として、数値データ解析のための、有名な「QC7つ道具」と呼ばれているものがあります。これらはソフトウェア開発の現場でもよく利用されています。
また、主にスタッフや管理者向けのTQC(総合的品質管理)のために用いられる「新QC7つ道具」と呼ばれている技法が20年以上前に提唱され、今に至っています。
これらの品質管理技法は、主として問題を発見するためのもので、「問題発見技法」とも呼ばれています。問題が発見されたならば、次はその問題の解決を図らなければなりませんが、ここで活用されるのが、「問題解決技法」です。

今回は基本的品質管理技法としてQC7つ道具(以下)を紹介します。

1.特性要因図
2.チェックシート
3.管理図
4.ヒストグラム
5.散布図
6.パレート図
7.層別

  1. 特性要因図(Cause-effect Diagram)
    現状の問題点を要因別に整理し、関連付けた図。結果とそれに影響を及ぼす要因を魚の骨のように整理して記述します。「魚の骨図(Fishbone Diagram)」とも呼ばれます。
    プロジェクトでは、例えば要件定義段階での問題分析、障害発生時の原因分析、プロセス改善のための現状分析などに利用されます。



  2. チェックシート,チェックリスト(Check Sheet,Checklist)
    チェックする項目を並べて、項目をチェックすることで簡単に結果が分かる図。
    プロジェクトでは、例えばデザイン・レビューやリスク分析などにおいて、チェックポイントを標準化して利用します。ただし、チェックシートに無い項目がレビューされない可能性があり、運用には注意が必要ですし、内容の適宜な改訂が必須です。


  3. 管理図(Control Chart)
    中心線及び管理限界線を引き、測定値をプロットして作成される折れ線グラフ。
    不良の出方(不良率や不良個数)の分析など、プロセスが「管理された状態」にあるか、または調整の必要があるかを判断するために利用されます。



  4. ヒストグラム(Histogram)
    データが存在する範囲をいくつかの区間に分け、各区間に入るデータの分布を棒グラフで表した図。リスクの定量的分析や、障害の発生分布(ばらつきの全体的な形や散らばり具合)を確認するなどプロジェクトではさまざまな局面で利用されます。



  5. 散布図(Scattered Diagram)
    何らかの相関関係がある二つの要素を縦軸と横軸にとり、測定値をプロットすることで作成される図。要素の分布状況を見たり、回帰分析などによって二つの要素の相関関係を分析したりする際に利用されます。グラフ全体が右上がりの場合は正の相関、右下がりの場合は負の相関があると言います。



  6. パレート図(Pareto Diagram)
    データを項目別に集計して多い順に並べた棒グラフと、その累積を示す折れ線グラフで構成される図。項目毎の問題の大きさの順序や、その全体に占める割合などを分析するために利用されます。イタリアの経済学者Paretoにちなんで名づけられました。
    20%の原因を取り除けば、80%の問題発生を抑えられる、という「パレートの法則」が有名です。累積度数分布図、あるいはABC分析図とも呼ばれます。


  7. 層別(Stratification)
    データや結果をグループ別に分類し、層グラフで表した図。性質の異なるものを分類して検討する必要がある場合に利用されます。


なお、上記の他、グラフ(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、レーダーチャートなど)をQCの道具に含める場合もあります。


参考文献:
  1. JIS Z8101-1統計−用語と記号−第1部:確率及び一般統計用語
  2. JIS Z8101-2統計−用語と記号−第2部:統計的品質管理用語